Neil Youngが素敵な文章を編んでいる

 先週のベルリン映画祭における記者会見で「音楽で世界は変えられないのでは?」という記者からの質問にたいして、目をつり上げるようにして「音楽が世界を変える時代は過ぎ去ったのだ」と応えたニール・ヤング。世界中の反響を受けて、その後、次のような声明を出したという。
http://native.way-nifty.com/native_heart/2008/02/post_5cb5.html

ただひとつの歌だけでは
文 ニール・ヤング
翻訳・北山耕平さん


 どんな歌であれ、ただひとつの歌だけで世界が変えられるわけではない。しかし、それは歌をうたうのをとめる時だということを意味するものではない。この地球のどこかでは科学者がひとりだけで研究している。彼、もしくは彼女がなにを今考えているかなど、誰も知るよしもない。秘密はただ手の届くところにあるのだ。もし自分がその答を知っていたなら、ぼくは歌をうたっていることだろう。

 今は革新の時代である。希望は大切だ。しかし大切なのは希望だけではない。革新の時代にあっては、人々を動かす燃料が見つからなくてはならない。これこそが最大の難関だ。誰がそれに挑戦しているのか? 今という日に、一日中、昼といい、夜といい、過ぎていく時間を追いかけるように、その答を探し求めているのは誰なのか? ぼくは、自分がそれをしていることを知っている。(以下略)

素敵な文章なので、リンク先のNative Heartさんをぜひどうぞ。さっき書いたEmotional Valueの話と密接に絡んできますね。