新幹線が開通すると街が衰退する

http://www.bnn-s.com/news/06/06/220011027965.html

 「私は日本全国の新幹線駅で乗り降りし、地域の現状を見てきた“オタク”。どんな偉い先生の言うことより正しい」と豪語する藻谷氏は、独自にまとめた豊富なデータをもとに、新幹線と地域の発展の関連性について論じた。

 同氏が全国の都市を比較してまとめたデータによると、都市の人口の増減率は、その都市圏に新幹線駅があるかどうかと何の関係もない。むしろ、新幹線の終着駅である青森県八戸市は、全国の人口30万人以上の都市で最も人口流出率が激しい。これを踏まえて藻谷氏は「新幹線は人口を流出させる効果が非常に大きい」と発言。「終着駅効果があるとか、新幹線で街が栄えるという主張には何の根拠もない」と市民の新幹線に対する幻想を打ち砕いた。

 次いで藻谷氏は、長野県内で新幹線が通った場所の観光客が減り、通らない場所に観光客が増えたケースなどを挙げ、「新幹線が通ると観光客が減るのが全国的な傾向」と説明した。その理由を同氏は「新幹線が通ると風情が壊れ、すぐに帰ろうという気持ちになるから」と分析。新幹線駅から10キロ程度、時間にして1 時間程度離れた場所が栄える傾向が顕著だという。

興味深い。たしかに、新幹線が開通して軽井沢の魅力は薄まったと思う。でも、新幹線が開通すると【時間にして1 時間程度離れた場所】が栄えるという事実も重い。たとえば、直島に気軽に行けるのは、岡山に新幹線の駅があるからだ。だから本当に、【空港】モデルで新幹線の駅を捉えようということなんだろうな。