飯島耕一 「ジャック・ラカン」

ジャック・ラカン
こりゃもう あかん
方光寺の 羅漢
闇には 如何?



母親にかまってもらえなかった
その代償行為だった ラカン
たくさんの論争だった
傲慢は いかん



それでも いたるところ ラカン
アンベスィール
アヌリィ
そして ピュルゴンの輩に罵言



雨引観音 のラカン
休憩所の古畳での お結びの赤飯
同業者を やっつけ過ぎて
孤独になった ラカン



ぼくは親しむ そんな ラカン
休憩所の やかん
口飲みしては いかん
猛烈な 周期 車の窓を閉めてもあかん



豚の子が ぞろぞろ
コギトの研究はもう止めだ
脱=自由詩の
脱走だ



セックスはもうたくさん
うまい酒がのみたいね たくさん
ジャック・ラカン
こりゃもう あかん

 朝方に詩集をぱらぱらとめくっていたら、和んでしまったので、つい。