受験サイトをビジネスにするとしたら

 もし今、大学1年に戻れるならば、(文系東大後期試験終了でもはや無用の長物となった)大学受験生向けサイトを、ビジネス的に再構築するだろうな、と思う。

 かつては、専門的なコンテンツ(予備校・参考書+体験記+勉強法情報)と受験掲示板で一定数のビジターを集めていた。でも、ただそれだけだった(個人的にはとても楽しかったけれども!)。今ならどうするだろう?

【かつて成功していた戦略】

1.大学受験生向けサイトはたくさんあるので、東大後期受験生、早慶上智といった難関私大文系受験生にターゲットを絞り、「選択と集中」を行った。
2.ブログや掲示板での議論を通して、「考える事って楽しいな」的な知的好奇心を鼓舞させた。
3.管理人の個性を打ち出し、「顔の見える」サイト運営を行うことによって、愛着心を持ってくれる人が生まれた。

【いまならどうするか】

上記3点に加え…

0.文系難関校向けサイトという方針を明確に打ち出す。
1.レビュー(参考書評価・予備校講師評価)情報を(リピーターを生むための)最重要コンテンツと位置づける。
2.自分一人でレビューを書くのは大変なので、ユーザー(受験生)参加型のシステムを導入する(Amamzon的なレビュー+レーティングのシステム)。
3.オフィシャルアドバイザーシステムを導入する。つまり、難関校に合格した大学生を数十人参加させ、彼らの「顔を見せ」る。それぞれが通っている大学の情報や私生活情報をブログで発信してもらうと同時に、参考書・予備校のレビュー情報や、掲示板に情報を書いてもらう。彼らが書く記事には、「スーパーバイザーが書きました」的な印をつける。(これは超らーめんナビの「達人」的システム)
4.サイトに彼らを参加させる見返りに、AmazonアフィリエイトGoogle Adsenseの収入の一定パーセントを支払う。

これだけではまだ弱い。MECEに考えれば、次の各領域に向けて、それぞれシステムを組んでやる必要があるはずだ。

1.予備校講師(通信講座)情報、2.参考書情報、3.高校生活情報、4.予備校生活情報、5.小論文向けの読書情報、6.模試情報、7.実際の入試情報、8.入試関連の宿泊ホテル情報、9.大学の学問関連情報、10.大学に関連した資格取得・就職関連情報、10.大学生活情報(住居=住む街の情報+サークル情報+奨学金情報+恋愛などの楽しいお話+バイト情報etc...)。

 ポイントは、a.一カ所(ひとつのHP)で情報を一気に簡単に得られること、b.情報が素早く正確であること、c.大学生活への夢(憧れ)を常に感じさせること、d.「顔の見える」具体的な人間を通じて大学生活を描くこと(愛着)、e.横のつながり(仲間同士の交流)を実現すると同時に、信頼できる人間(顔を見せた大学生)が発する縦の情報を区別して与えること、f.出版社や予備校のサイトが発する商業的なメッセージとは異なり、「個人のクチコミ」的なバイラルマーケティングの要素を明確に打ち出すこと、g.たとえば荒らしや誹謗中傷といったノイズ情報を監視して、可能な限り削除すること、h.学生が運営している家庭教師派遣団体、受験の際の宿泊ホテル、住居を紹介する一部の不動産と提携すること、i.文字情報ではなく動画・写真コンテンツをふんだんに使うこと(手間がかからないし、アピール度が高いため)、j.2ch受験板の「まとめサイト」的な役割を担わせること(集合知が生んだ情報を収集するコストが低いため)

 また、分裂したコミュニティーを束ねるのは「ランク付け」という仕組みなのだから、○○ランキング的な仕掛けを実現するシステムを導入する必要もあるだろう。

 …とまぁ、こんなサイトないかな?と見渡してみたところ、まだ存在しないようなので、チャンスです!誰か頑張って!…って、コストに見合うだけのリターンがあるかどうかは謎だけれども。というか、金銭的には絶対キツいだろうな。ダメダメじゃん。やっぱり自分、ビジネスに向いてないw