端的にいえば

レバレッジ神話の終焉なんだろうなぁ。昨年5月から今回の暴落にかけて、とにかくレバレッジ神話が終了してしまった。たとえば1000万円の元手があるとして、これが無一文になるためには、相場が100%下落する必要がある。でも、もし5倍レバレッジをかけていれば、相場が20%下落しただけで無一文になってしまう。さらに下落すれば大借金。

流動性バブルの原動力はPEファンドを中心としたレバレッジの力だったわけだが、それが徹底的に粉砕された。もう、流動性に充ち満ちたマーケットは戻ってこないと思う。しばらくは(次のバブルのテーマが見つかるまでは)。

市場の自浄作用は凄いなぁとつくづく思う。その中で大多数の人が自殺に追い込まれたり、景気が瀕死に陥ったり失業者が増えたりするわけだが、それでも、マーケットの「歪みをただす力」はほんとすごい。怖い。なにか、神を目の前にしたときの畏怖みたいなものを今日感じている。